小学3、4年生で多いトラブルの一つに男子と女子のケンカがあります。それまで単純に『お友だち』だったのが、『男の子』や『女の子』が、より強く意識されてしまうからかもしれません。お互い、その意識の変化をうまく受け止められないのかもしれませんね。
トラブルの中でも多いのが、女の子の『〇〇が私の悪口(ブスとかブタ、デブとか)言う!先生!何とかして!』と言う訴え。
すると男の子が反撃します。『お前だって△△って言っただろ?』そして、延々とお互いになんと言われたかの主張をし合います。
そんな子どもたちの様子を眺めながら、(どうしたもんかなぁ)と心の中で呟く私。そして出て来た答えは、『〇〇くんはあなたの事、かわいいなぁ、お話ししたいなぁと思ってるんだけど、なんて言ったらいいかわからないんだって。だから意地悪なこと言っちゃうみたいよ。分かってあげてよ。複雑な男心。』 すると、女の子は黙って、まんざらでもなさそうな顔をします。男の子の反応はと言うと、黙ってしまったり、ムスッとしながら『そんなことないけど…』と言って、どこかに行ってしまいます。(おっ!当たりだな…)これでその場は収まります。 そしてよく観ていると、その後、2人仲良く話をしているじゃありませんか!(やれやれ、一件落着)
『子ども』とは、心の中の無意識の部分が多い人のことで、逆に、『成人(おとな)』は、無意識の部分を言語化できている量が多い人のことだそうです。別の見方をするなら、『成人(おとな)』とは、相手の方から自分を見ることのできる能力の身についた人で、『子ども』は相手の気持ちに立つことができない、考え方が自己中心的なのだそうです。ですから、発展途上の子どもたちには心の中にある無意識の部分を、うまく言語化して返してあげ、相手から見たら自分がどう見えるかを知らせてあげる必要があるようです。そうすることで、少しずつ自分の気持ちに向き合うことができますし、相手の気持ちにも気づくのです。 たかが子どもの喧嘩(ケンカの報告で愚痴)と思わず、心の無意識の部分をちょっと言語化してあげると、その子の成長につながるお手伝いになりますよ。
教会学校スタッフ Y.M.
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