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<日本バプテスト連盟信仰宣言>

~1979年8月9日第33回年次総会

 日本バプテスト連盟は福音宣教のため、加盟教会が相互に連絡し、協力する機関である。加盟教会は独自に信仰告白を持つ自主独立の各個教会であるが、私たちはこの信仰宣言において、日本バプテスト連盟を構成する諸教会共通の信仰を今日再確認し、協力と交わりの根拠を表明する。私たちの信仰宣言の中心はイエス・キリストであり、その基盤は聖書である。私たちは聖書が聖霊の導きによって書かれた、信仰の唯一の規範であると信じ、これに基づき次のように宣言する。

 

 イエス・キリストにおいてご自身を啓示された神こそ、父・子・聖霊として働かれる、唯一の、全知全能の神である。神は愛と自由において天地を創造し、これを支配したもう。イエス・キリストは神の子として、みむねに従って、人となり、すべての人間の罪の救いのために十字架につけられ、三日目に死より復活し、それによって罪と死を克服し、全世界の主となられた。聖霊はイエス・キリストのすべてのわざを私たちの内に直接証しし、信仰の実を結ばせ、私たちを神の栄光へと導きたもう。

 

 私たち人間は神の像に似せて造られたが、罪に堕ち、神に背くものとなった。それにもかかわらず、私たちは神の恵みのもとにおかれ、イエス・キリストにおいて神の救いに招かれているものである。信仰はイエス・キリストを信じ受け入れ、罪を悔い改め、全身全霊をもってキリストに従うことである。この信仰によってのみ、私たちは神に義とされ、新生にあずかることができる。

 

 キリストのからだなる教会は、聖霊によって信仰と愛の交わりへと呼び出され、この世の救いのためにたてられた新生者の集まりである。すべての信徒はひとしく福音宣教にたずさわる。教会政治は会衆主義による。各個教会は相互に支配・従属の関係に立たず自主独立であるが、同時に他の教会との協力を喜ぶ。教会の礼典として私たちはバプテスマと主の晩餐を守る。バプテスマはイエス・キリストを主と信じ告白するものにのみ授けられ、罪の身が十字架に死に、復活において新しい生命にあずかることを象徴する。それ故に、私たちは幼児洗礼を否定し、バプテスマのかたちとして浸礼を守る。主の晩餐はイエス・キリストの贖罪の死を記念するものである。これにおいて私たちは終末における主の到来を待ち望みつつ交わりを固くし、宣教へとつかわされる。

 

 私たちは週のはじめの日を主の日として守り、主の復活を記念し、主の約束を待ち望む。私たちの生活は、この主の日の礼拝から出発し、神の救いを喜び、キリストを証ししつつ隣人と祝福をわかち、労苦を共にする。国家も神の支配のもとにある。国家は救いに招かれているすべての人間の尊厳を守るべきであるが、決して良心の主となることはできない。良心の主は神のみである。私たちは信仰による良心の自由および政教分離の原則を主張する。教会は国家に対して常に目をそそぎ、このために祈り、神のみむねに反しないかぎりこれに従う。

 主イエス・キリストはすべてのものを新たにするために、再び来たりたもう。終末の主によって信じるものは新しい霊のからだを与えられ、救いの完成にあずかり、この世の不信はさばかれる。それ故に主イエス・キリストは私たちの希望であり、日々の信仰のわざを失望に終らせたもうことはない。

ブログ:「バプテスト

 

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